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執筆者: 高金 明典
胆汁,膵液などの胃内逆流や胃酸分泌低下などにより残胃に炎症をおこした状態である.
吻合部付近を中心に残胃粘膜の発赤,浮腫を認め,腸上皮化生による萎縮性胃炎を示すことも多い.病理組織検査では炎症細胞浸潤や腺窩上皮過形成,腺管の嚢胞上拡張などが特徴である.
上腹部不快感や鈍痛,食欲不振,嘔気などを訴えることが多い.圧痛をともなうことは少ない.逆流性食道炎を併発する場合もある.
内視鏡検査にて残胃に発赤,浮腫,粘膜萎縮などを認める.
内視鏡検査によりほぼ確診となるが,症状と内視鏡所見に乖離がある場合などは24時間pHモニタリングなどを診断の補助として用いる.
粘膜保護薬,制酸薬,消化管運動機能改善薬などが投与される場合が多い.
Billroth-II法は残胃炎の発生率が高いためできるだけ選択しない.残胃- Roux-en Y再建は残胃炎の発生頻度を減少させる.また,幽門保存胃切除はBillroth-I法と比べて残胃炎の発生が少ない.
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