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pesudomyxoma peritonei
執筆者: 岡田 真樹
腹腔内に多量のゼラチン様粘液が貯留、充満した状態をいう。原因として虫垂粘液瘤mucoceleの穿破によるものが多い。他には卵巣嚢腫の破綻によるものもある。多くは虫垂粘液嚢胞腺癌が虫垂壁を越えて浸潤し、腹腔内で増殖するために多量の粘液が貯留する。悪性腫瘍の腹膜転移(癌性腹膜炎)の亜型と考えられる。
腹部膨満、腹部膨隆、腹痛、嘔気嘔吐などを呈する。
腹部超音波検査や腹部CT検査(肝辺縁のscalloping)が有用である。腹腔穿刺や腹腔鏡により粘液内腫瘍細胞を確認する。
手術により可及的にゼラチン様粘液を除去し、虫垂原発であれば回盲部切除または右半結腸切除を行う。大網は合併切除する。粘液の溶解に硫酸デキストランやplasminogen activatorを用いる報告もあるが、粘液の完全除去は困難であり、腹腔内留置カテーテルから5-FU、MMC、CDDPなどの抗悪性腫瘍薬の投与なども試みられている。
5年生存率は20-53%と不良である。
1) 岡田真樹 著:腸間膜、虫垂.新臨床外科学第4版:587-596, 2006,東京、医学書院
1) 牧野尚彦、篠原尚 著:イラストレイテッド外科手術,医学書院
2) 加藤高明 著:3D Anatomy,日本医事新報社
3) 佐々木克典 著:外科医のための局所解剖学序説,医学書院
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