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最終更新日:2010.07.29

腹膜偽粘液腫(ふくまくぎねんえきしゅ)

pesudomyxoma peritonei

執筆者: 岡田 真樹

概要

 腹腔内に多量のゼラチン様粘液が貯留、充満した状態をいう。原因として虫垂粘液瘤mucoceleの穿破によるものが多い。他には卵巣嚢腫の破綻によるものもある。多くは虫垂粘液嚢胞腺癌が虫垂壁を越えて浸潤し、腹腔内で増殖するために多量の粘液が貯留する。悪性腫瘍の腹膜転移(癌性腹膜炎)の亜型と考えられる。

臨床症状

 腹部膨満、腹部膨隆、腹痛、嘔気嘔吐などを呈する。

検査成績

 腹部超音波検査や腹部CT検査(肝辺縁のscalloping)が有用である。腹腔穿刺や腹腔鏡により粘液内腫瘍細胞を確認する。

治療

 手術により可及的にゼラチン様粘液を除去し、虫垂原発であれば回盲部切除または右半結腸切除を行う。大網は合併切除する。粘液の溶解に硫酸デキストランやplasminogen activatorを用いる報告もあるが、粘液の完全除去は困難であり、腹腔内留置カテーテルから5-FU、MMC、CDDPなどの抗悪性腫瘍薬の投与なども試みられている。

予後

 5年生存率は20-53%と不良である。

執筆者による主な図書

1) 岡田真樹 著:腸間膜、虫垂.新臨床外科学第4版:587-596, 2006,東京、医学書院

(Mymedより)推薦図書

1) 坂井建雄 監修:徹底図解 手術と解剖のしくみ―盲腸の切除術から最先端の内視鏡手術まで,新星出版社 2008

2) 下間正隆 著:カラーイラストでみる外科手術の基本―ILLUSTRATED BASIC SURGERY,照林社 2004

3) 弓削孟文 著:手術室の中へ ―麻酔科医からのレポート (集英社新書) ,集英社 2000
 

免責事項

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ご自身の健康上の問題については、専門の医療機関とご相談ください。

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