単純性股関節炎 - MyMed 医療電子教科書

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最終更新日:2010.10.28

単純性股関節炎(たんじゅんせいこかんせつえん)

transient synovitis of the hip, coxitis simplex

執筆者: 滝川 一晴

概要

 5~6歳に好発する急性の一過性股関節炎。数日の安静で殆どの場合は治癒する。

病因

 風邪症状後に発症することがあるため、ウィルスが原因である可能性が言われているが、病因は不明である。

病態生理

 一過性の非特異性滑膜炎により股関節内に関節液が貯留する。

臨床症状

自覚症状

 急性に生じる股関節痛と跛行。

他覚症状

 股関節可動域制限。

検査成績

 血液検査は基本的には正常だが、軽度の炎症所見を示すこともある。レントゲンでは、異常所見はない場合が多いが、軽度の大腿骨頭の外方化を示すこともある。超音波検査では、関節液の貯留が観察される。

診断・鑑別診断

・ ペルテス病の初期と鑑別を必要とすることがある。

・ 化膿性股関節炎では、血液検査上炎症所見が著明な場合が多く、単純性股関節炎とは異なり早急な治療が必要である。両者の鑑別が困難な場合もあり、この場合は確定診断のために股関節穿刺が必要である。

治療

 3~4日安静にすることで、殆どの場合は治癒する。局所の安静のために、牽引を行うこともある。

予後

 予後は良好で、後遺症はない。再発することもある。

(MyMedより)推薦図書

1) 市川光太郎 著:小児救急のおとし穴 (CBRレジデント・スキルアップシリーズ (1)),シービーアール 2004

2) 甲田英一・伊川廣道・山下直哉 他 著、中島康雄・前川和彦 監修:臨床研修医のための画像医学教室―小児科領域,医療科学社 2009
 

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