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気管狭窄症 - MyMed 医療電子教科書

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最終更新日:2010.11.30

気管狭窄症(きかんきょうさくしょう)

tracheal stenosis

執筆者: 前田 貢作

概要

 小児の気道は上気道(鼻咽頭腔から声門)と狭義の気道(声門下腔、気管、気管支)に大別される。呼吸障害を来し外科的治療の対象となるものは主に狭窄や閉塞症状を来す疾患で、その中でも声門下腔狭窄症、気管狭窄症が代表的である。小児用の気管支鏡(硬性鏡)の発達により、診断はより確実になり、外科的治療も内視鏡治療を含めて新たな展開を見せ、治療成績の向上につながっている。

最近の動向

 いずれの疾患も重篤な呼吸障害を呈し、生命を脅かす危険を伴う重症疾患である。通常の小児科的治療に抵抗する呼吸器疾患に対してはすみやかに気管支鏡検査などで確定診断をつけ、外科的治療に移行する事が必要である。症状が軽微な例では保存的に治療する場合があるが、気道感染などをきっかけに急激に症状が悪化することがあるので、その旨をよく説明しておく。いずれにしても、担当医と緊密な連係をとりながら治療をしていく必要がある。

声門下腔狭窄症

病態生理

 声門下腔は小児の喉頭・気管の中で最も狭い部分を形成するため、狭窄症を来しやすい。輪状軟骨の形成異常(主に過形成)による先天性声門下腔狭窄症と気管内挿管などによる損傷からの後天性声門下腔狭窄症が発生する。

臨床症状

 先天性声門下腔狭窄症では出生直後から呼吸困難や呼吸障害(喘鳴、陥没呼吸)をきたす。吸気性の呼吸障害が主体で、胸骨上部の陥凹を認める。しばしば救命のため緊急的な気管内挿管や気管切開が必要となる。これとは別に、気管内挿管が原因となった、声門部の肉芽や声門下腔の瘢痕性狭窄(後天性声門下腔狭窄症)では、気管チューブを抜去すると呼吸困難が出現する、いわゆる抜去困難症となって現れる。近年、極・超低出生体重児に積極的に人工呼吸管理が行われるようになり、気管内挿管の合併症としての声門下腔狭窄症の発症が問題となってきている。気管内チューブの長期間留置や、太すぎるチューブが使用されると、輪状軟骨部の粘膜、粘膜下組織が圧迫による阻血から壊死に陥り、瘢痕性狭窄を来すと推測されている。また気道感染、特にMRSA感染が関与している可能性も大きい。

診断

 頚部の単純撮影(気道条件)、喉頭鏡(ファイバースコピー)、硬性気管支鏡検査により診断される。換気の可能な硬性気管支鏡による診断が最も安全で確実である。最近ではMRI、3-DCTなどでも診断が可能である。

治療

 声門下腔狭窄症の治療には喉頭気管形成術が行われる。輪状軟骨前方切開術や自家肋軟骨移植による形成術、Tチューブやステント留置による形成術が行われる。声門下腔の限局した膜様狭窄にはレーザーによる焼灼が有効なこともある。いずれにせよ、局所の炎症が強い場合には外科治療の成績が不良なため、一旦気管切開を置いて適切な手術時期を待つ方が安全である。

気管狭窄症

病態生理

 先天性気管狭窄症は気管軟骨の形成異常のために生じる疾患と考えられ、狭窄部の気管には膜様部が存在せず、気管壁の全周を軟骨がドーナツ様に取り囲んでいる(Complete tracheal ring)。狭窄の形態により、Cantrellは全長型、漏斗型、限局型の3つに分類している。気管支の分岐異常(気管気管支)を合併していたり、肺動脈による血管輪症を合併する事も多い。また、先天性心疾患の合併が多い。数万人に一人のまれな疾患と考えられていたが、診断法の進歩や疾患に対する理解から、以前より多い頻度で発見されるようになった。

 後天性気管狭窄症の原因は鈍的胸部外傷、気管内挿管チューブや気管切開チューブによる損傷、壊死性気管・気管支炎、気道熱傷などである。気管のいずれの部位にも発症する可能性がある。

臨床症状

 先天性気管狭窄症では生後1〜2ヶ月頃から喘鳴、チアノーゼ発作などの呼吸症状が認められる。上気道感染を契機にして呼吸困難が強くなり、窒息に至ることもある。気管内挿管が試みられ、適切な深さまで気管内チューブが挿入できない事から発見される。また、他の合併奇形が多いため、他疾患の治療に際して全身麻酔のために気管内挿管が試みられ、気管内チューブが挿入できずに気づかれる事も多い。後天性の狭窄では気管チューブが抜去できない抜去困難症を呈する。

診断

 胸部単純撮影(気管条件)、MRI、3DCT、硬性気管支鏡検査ならびに気管支造影により診断される。症状に時間的余裕のある場合は侵襲の少ない単純写真やCTなどを施行する。気管支鏡検査は診断の確定および狭窄起始部の同定、狭窄の範囲、末梢気管支の状態の検索のために必須である。気管支造影は、造影剤による気管粘膜の腫脹から閉塞症状を来す事があり危険なため、禁忌とする報告もある。最近では3DCTにて多くの情報が得られるようになった。

治療

保存的治療

 狭窄の程度が軽く、呼吸症状が軽度な場合、去痰剤、気管支拡張剤、抗生物質の投与にて経過観察する事が可能である。成長とともに狭窄部気管が拡大し、症状が軽減していく例も報告されている。

外科的治療

 外科的治療は先天性のものも後天性のものも差異がない。狭窄が気管全長の1/3までの症例では狭窄部を切除し端々吻合が可能である。それ以上の長さの狭窄では切除端々吻合では吻合部に緊張がかかり再狭窄の危険性がある。広範囲の狭窄例に対しては種々の気管形成術が行われている。手術方法としては狭窄部の気管前壁を縦切開し、切開部に自家グラフト(肋軟骨、骨膜、心膜など)を当て、内腔を拡大する方法である。合併症として再狭窄や肉芽形成などが見られ、術後管理に難渋する例も少なくない。これ以外には気管後壁を縦切開し食道壁を用いて拡大する方法や、気管を横断した後側々吻合するスライド気管形成(Slide Tracheoplasty)なども試みられている。また、最近では内視鏡下に狭窄部をバルーン拡張したり、その後にステントを留置して拡大を計る方法も試みられている。

(MyMedより)推薦図書

1) 岡田正 著:系統小児外科学,永井書店 2005

2) 岡田正 監修、伊藤泰雄・福澤正洋・高松英夫 編集:標準小児外科学 (STANDARD TEXTBOOK) ,医学書院 2007

3) 手術術式の完全解説 2010-11年版,医学通信社 2010

 

免責事項

情報の正確性には最善の注意を払っておりますが、内容により生じた損失、損害についてMyMedおよび執筆者はいっさいの責任を負わないものとします。
ご自身の健康上の問題については、専門の医療機関とご相談ください。

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