接触皮膚炎 - MyMed 医療電子教科書

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最終更新日:2010.11.01

接触皮膚炎(せっしょくひふえん)

執筆者: 古江 増隆

臨床症状、病態

 外来性の物質の接触によって生じた皮膚炎である。接触原そのものがかなりの皮膚障害性を持っている場合(一次刺激性、たとえば灯油皮膚炎)、免疫学的に感作されて発症する場合(アレルギー性、たとえば金属皮膚炎)、これに日光が関与する光毒性、光アレルギー性に分けられる。

 通常、急性期には接触部位に痒み、紅斑、浮腫を生じ、紅色丘疹、漿液性丘疹、小水疱、びらん、痂皮が混在する(急性湿疹)。

 慢性化すると掻破のために苔癬化、色素沈着を伴うようになる(慢性湿疹、職業性接触皮膚炎に多い)。

 一次刺激性の場合には、灼熱感を訴える場合が多い。

 金属、植物、果物、日用品、香粧品、医薬品など我々が日常の生活で接触するほとんどすべての物質が接触原となりうる。

 罹患部位や発症時期などから詳細な問診(職業、趣味、生活習慣、摂食食物、余暇での活動歴など)によって、原因物質を特定できる場合も多い。

 代表的なものには、ウルシ、イチョウ、ギンナン皮膚炎、マンゴーによる口囲皮膚炎、サクラ草による手・前腕の線状の皮膚炎(図1)、ピアス・ネックレスによる金属皮膚炎(ニッケル、コバルト、クロムが原因であることが多い)、また美容師にみられる難治性の手湿疹(いわゆる美容師の手)などがある。


図1.サクラ草による接触皮膚炎

 パラフェニレンジアミンによる白髪染、パラベンなどの防腐剤、ゴムによる本症も多い。

 難治性の皮膚潰瘍部では、消毒薬や外用剤による接触皮膚炎に細心の注意を払わねばならない。

 また最近では湿疹の治療薬として用いられるステロイド軟膏による接触皮膚炎の報告も稀ではない。ピロキシカム軟膏やスプロフェン軟膏などの非ステロイド系抗炎症外用薬、サンスクリーン剤などでは、光アレルギー性接触皮膚炎が認められることがある。

 また手術用手袋に含まれるラテックス、抗生剤であるセフォチアムによる接触蕁麻疹の報告も多く、このような症例ではショックに至る場合がある。疑わしい物質のパッチテストを行い、原因物質を特定する。


図2.サクラ草の花びらと葉によるパッチテスト

治療

 接触原を洗い流し、局所を清潔に保つために、シャワー浴・入浴は行わせるが、掻破しないように十分に注意させる。

 症状に応じたランクのステロイド外用剤を、痒み、紅斑、苔癬化が略治するまで外用させる。

 止痒のために、抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤を投与する。患者に原因物質を知らせ、以後接触しないように注意する。

(MyMedより)推薦図書

1) 傳田光洋 著:皮膚は考える (岩波科学ライブラリー 112),岩波書店 2005

2) 馬場直子 著:こどもの皮疹診療アップデイト (CBRアップデイト・シリーズ 2),シービーアール 2009

3) 木村琢磨 編さん:全ての診療科で役立つ皮膚診療のコツ―これだけは知っておきたい症例60,羊土社 2010
 

免責事項

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ご自身の健康上の問題については、専門の医療機関とご相談ください。

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