骨代謝障害 - MyMed 医療電子教科書

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最終更新日:2010.11.01

骨代謝障害(こつたいしゃしょうがい)

執筆者: 高金 明典

概要

 胃切除後はカルシウム摂取量の減少やカルシウムおよびビタミンDの吸収障害により骨代謝異常をおこすことがある.

病態生理

 カルシウム摂取量低下により血清中のカルシウムが低下し,骨から血清へのカルシウム移動を促進し骨軟化症が出現する.また,加齢にともない骨粗鬆症が混在することもある.

臨床症状

 骨の変形にともなう疼痛出現や筋力低下により歩行も不確実となる.

検査成績

 レントゲン写真上の変化,血清カルシウム値およびビタミンDの低下が認められる.

診断・鑑別診断

 血清カルシウム,ビタミンD値や骨塩量測定などにより正確な診断をおこなう.

治療

 骨軟化症に準じ日光浴と運動によるビタミンDの生成とカルシウム,ビタミンDを多く含む食事,またカルシウム剤およびビタミンDの投与が有効である.骨変形の治療にはギプス固定による局所的治療も必要である.

予後

 早期診断,治療により症状の改善が見込まれるが,骨変形が進んだ状態では疼痛管理などの対症療法が主になる.

執筆者による主な図書

1) 幕内雅敏 監修,荒井邦佳 編集:Knack & Pitfalls 胃外科の要点と盲点 第2版,文光堂,東京,2009年

2) 武藤徹一郎・幕内雅敏 監修:新臨床外科学 第4版,医学書院,東京,2006年

3) 東口髙志 編:NSTハンドブック 疾患・病態別の栄養管理,医薬ジャーナル社,大阪,2008年

4) 久保田哲朗・大村健二 編集:消化器癌化学療法,南山堂,東京,2009年

5) 胃癌術後評価を考えるワーキンググループ・胃外科・術後障害研究会 編集:胃癌術式と胃術後障害 そのコンセンサスの現状と解説,ヴァン メディカル,東京,2009年

執筆者による推薦図書

1) 高瀬浩造・阿部俊子 編集:エビデンスに基づくクリニカルパス,医学書院,東京,2004年

2) 内富庸介・藤森麻衣子 編集:がん医療におけるコミュニケーション・スキル,医学書院,東京,2007年

3) Jurgen Thorwald 著,小川道雄 訳:外科医の世紀 近代医学のあけぼの,へるす出版,東京,2007年

4) 財団法人先端医療振興財団・臨床研究情報センター 監修:患者・家族のためのがん緩和ケアマニュアル,日経メディカル開発,東京,2009年

5) 竹末芳生 編集:手術部位感染(SSI)対策の実践,医薬ジャ-ナル社,大阪,2005年

(MyMedより)その他推薦図書

1) 上西紀夫 編集:食道・胃外科標準手術―操作のコツとトラブルシューティング (Digestive Surgery NOW),メジカルビュー社 2008

2) 主婦の友社 編集、池上保子・羽生富士夫・喜多村陽一 監修:胃を切った人の食事―おいしく食べて治す 消化器をいたわるレシピ200 (おいしく食べて治す),主婦の友社 2003

 

免責事項

情報の正確性には最善の注意を払っておりますが、内容により生じた損失、損害についてMyMedおよび執筆者はいっさいの責任を負わないものとします。
ご自身の健康上の問題については、専門の医療機関とご相談ください。

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